G その夜、Bさんは自宅をぬけ出してある旅館に行き、そこで睡眠薬らしきものを50錠ほど服用しようとしたのですが、不審に思った宿の人が直前に発見して、警察に保護されました。警察はBさんの所持していた社員証を見つけ、夜中過ぎに会社の保安に知らせて来ました。保安から連絡を受けたあなたは、同じ職場の者とともに警察までBさんを引き取りに行き、とりあえず会社に連れもどったのです。
(次の対応)
(コメント)
残念ながら受診先の内科医師がうつ病について正しく見立てをしなかったため、適切な治療が受けられませんでした。睡眠薬をもらって眠れないことは改善するかもしれませんが、多くのうつ病では抗うつ剤による治療を受けないと落ち込んだ気分や気力の低下は改善しません。最近は内科の先生もうつ病についてかなり注意を払ってくれ、また適切な治療をしてくださる場合も増えてきましたが、受診した結果どんな対応をしてもらったのかには注意を払っておくべきです。対応が不十分なようであれば、やはり専門医(精神科、神経科や心療内科など)へ受診させるように努力しましょう。