I 夫の様子がおかしいのに気づきはじめていたBさんの妻も、専門医への受診に賛成したため、本人もしぶしぶ受診を納得しました。その夜は妻によく気をつけていてもらい、翌日あなたと本人、妻の3人で近くの精神科を受診しました。
Bさんは「うつ病」の診断書で通院し、薬を飲みながら2カ月間休養した後、ほぼ元の状態までに回復しました。このため主治医から「復職可能」の診断書が出され、上司であるあなた、人事・労務、産業医および主治医の相談の上、もとの職場に復職し、6カ月後には薬も必要なくなりBさんはすっかりもとの笑顔を取り戻しました。
[おわり]
(コメント)
なんとかBさんを専門家に受診させることができて、よかったですね。でも、途中で少し危ない場面もありました。少し違えばBさんは死んでいたかもしれません。もう一度はじめに戻って、どうやったらこうした危険な状況を避けてBさんをうまく専門家に受診させることができるかやりなおしてみましょう。