「仕事のストレス判定図」について 2001.11.20

「仕事のストレス判定図」は、平成７〜11年度労働省「作業関連疾患の予防に関する研究」によって開発されたもので、職場や作業グループなどの集団を対象として仕事上の心理的なストレス要因（ストレッサー）を評価し、それが従業員のストレス反応や健康にどの程度影響を与えているかを判定するための簡便な方法です。

「仕事のストレス判定図」は以下のような特徴を持っています。

• ３種類の職業性のストレス調査票に対応しています（JCQ,NIOSH職業性ストレス調査票,職業性ストレス簡易調査票）。
• 簡便であること（最小12問の質問についてご自分の職場の従業員から回答を集め、平均値を計算すれば使用できます）
• 全国の平均とくらべて自分の職場のストレスが高いかどうか一目でわかる（全国2.5万人の労働者の調査データと比較できます）。
• 仕事のストレスによってどの程度余分に健康問題が発生する可能性があるかを「健康リスク」として計算することができます（上記の2.5万人の労働者のデータを科学的に解析した結果に基づいています）。
• 初期の「試用版」では判定図が男女・年齢別になっていましたが、実用上煩瑣なため、現在はシンプルに男女別の図のみになりました。20歳台では40歳台にくらべて10％ほど健康リスクが高めに判定されやすいのでご注意ください。

「仕事のストレス判定図」は労働省から無料で公開、配布されています。このページは「仕事のストレス判定図」について情報を提供し、自分の職場や事業所での使用を応援することを目的として運営されています。詳しくは使用条件をお読みください。

注意！平成７〜11年度労働省委託研究費「作業関連疾患の予防に関する研究」（加藤正明班長）の成果物に掲載されている職業性ストレス簡易調査票用の女性用判定図の「量的負担−コントロール」判定図に誤謬が見つかったため、ここでは修正されたものを掲載しています。

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東京大学大学院医学系研究科
精神保健学分野
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