職業性ストレス簡易調査票とは
平成7〜11年度労働省「作業関連疾患の予防に関する研究班」ストレス測定研究グループが、労働省からの委託を受け、既存の多くのストレスに関する質問票を検討し、現場で簡便に測定・評価することが可能で、しかも信頼性・妥当性の高い調査票として開発したものです。
職業性ストレス簡易調査票の特徴
職業性ストレス簡易調査票は、質問項目は57項目と少なく、回答時間は約5分となるように工夫された質問票でありながら、職業性のストレス因子と、それによるストレス反応(抑うつ、活気などの気分プロフィールや、身体愁訴など)、およびそれらの関係に影響を与える因子(家族や同僚の支援)を同時に測定し、ストレスを総合的に評価することが可能となっています。
調査票に対する回答を検討することにより、ストレス因子に強くさらされている労働者、気分の落ちこみなど心理的な問題を抱えている労働者などを早期に発見する事ができるなど、職業性ストレスの存在が疑われるケースを効率的に抽出する一助となり、労働者の衛生管理にお役立ていただけるものと存じます。また、調査の結果をわかりやすい表やレーダーチャートにして個人にフィードバックすることにより、労働者自身のストレスへの気づきやその対処行動を促進しうると考えております。さらには、ストレス因子となる職場環境の改善(集団へのアプローチ)やストレスマネージメントとして施行した面談などの効果評価にも利用可能であると思われます。
(以上、「職業性ストレス簡易調査票マニュアル」から抜粋して引用)
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東京医科大学
衛生学公衆衛生学 労働省作業関連疾患の予防に関する研究
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